踊り恵比須
釣り上げられた鯛が足元に転がったその瞬間の喜びを表現した、踊る恵比須さんです。

鎮座地:佐賀県佐賀市伊勢町1-22
像高:50cm・立座
胸に宝珠が一つあります。
台座に腰かけたまま、右手を上げて、左手は胸の前でリズムをとる様に踊っています。数ある恵比須さんの中でも一番躍動感がある恵比須さんです。
よく見ると、右足元に大きな鯛が転がっています。

大きな鯛が釣れて踊るほど嬉しかったのでしょう。
みているだけで楽しくなる愉快な恵比須さんです。
表情、召し物、指先まで詳細に表現されていて、今にも踊りだしてきそうな勢いがあります。「大漁じゃ~。めでたいな~」と声が聞こえてきそうです。

そばには、伊勢屋本町と書かれた白い大きなとっくりが供えられていました。恵比須さんの近くに手水鉢の様なものがあり、その中には綺麗な砂利が敷かれ、水が入っていました。

愛らしい笑顔で、烏帽子の紐がふっくらした頬を通り、顎で蝶々結びにされているのも可愛いです。

踊りエビス像
エビスの通年から全く逸脱してしまった極めて新しいエビス像である。鯛は足元に転がっていて、腰は岩座におろしたまま両足を垂れ下げて開き、左手は軽く腹前に曲げ、右手は曲げて上にのばしている。
釣り上げられた鯛が足元に転がったその瞬間の喜びを表現したものと思われる。
エビス像の移り変わりを知る上から注目される像であるばかりでなく、絵画的な構図をもった数少ない動的なエビス像の一つとして、また、彫像技法も優れていて、エビス像の中では傑出した作品の一つであろう。(現地案内板より)

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